書書鹿鹿 ~かくかくしかじか~

"かくかくしかじか"と読みます。見たもの、聞いたもの、感じたことを書いてます。

読書感想文

初めてが苦手な人へ贈る本/又吉直樹×堀本裕樹「芸人と俳人」【読書感想文】

“初めて”が極端に苦手である。初めての環境、初対面の人との会話、初めて行くお店、バイトの初日など、初めてが目の前に迫ってくると途端に緊張してしまう。以前、イベント派遣のバイトを半年だけしていたことがあったが、毎回毎回が初対面の人と初めての場…

vs 本当に働きたくない男/星野源「働く男」【読書感想文】

「働きたくない」 言うまでもない。自分の口ぐせである。 将来を意識し始める高校生の頃から繰り返し繰り返し脳内に現れ、時には口から音として発せられることもある。決して相手を油断させるポーズ、口だけではない。高校生の頃、初めてバイトをした焼き鳥…

自分を知りたくて/『食物アレルギーのすべてがわかる本』海老澤 元宏

自分を知ること。 意外と難しいと最近感じる。そもそも最近になるまで「自分を知ろう」なんて考えたことも無かったし、というか知らないように避けてきた面が大きい。 自分のことなんて知らない方が幸せとまでは言わないが、そこそこ生きやすい。 自分を形作…

平松洋子『いわしバターを自分で』コロナ禍の”食”を通じて幸せを再確認する【読書感想文】

フリーター生活を始めて、自炊することが多くなった。学生時代から引き続いて実家暮らしで晩ご飯はありがたいことに親が作ってくれるが、「昼ごはんは自己調達」というのが我が家の方針で、中学高校大学と休みで家にいる時は昼ごはんを作っていた。と言って…

飯島奈美『ご飯の島の美味しい話』に”食”の持つ力を見る【読書感想文】

飯島奈美『ご飯の島の美味しい話』 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); ここ最近、“食”をテーマにしたエッセイを好んで読むようにしている。自分自身が“食”に興味を持ち始めたのもあるが、単純に活字で誰かの食を読むだけで美味しい気持ち…