書書鹿鹿 ~かくかくしかじか~

"かくかくしかじか"と読みます。見たもの、聞いたもの、感じたことを書いてます。

図書館RTA

昨日ぶりに図書館へ行った。

(詳しい内容は昨日のページで)

horii-nikki.hatenablog.com

自分のだらしなさのせいで、司書さんに恐らく申し訳ない思いをさせてしまってから24時間後、「明日取りに来ます」の宣言通りに本を借りに行った。

 

 

図書館の醍醐味と言えば何だろうか?

静かな空間で落ち着いたり、本に囲まれる多幸感を味わったり、そして何と言っても新しい本との出会いではないだろうか。お目当ての本の近くにあった本に惹かれる。あえて興味のないジャンルに挑戦してみる。インターネットでは出来ない出会いがあるのが図書館である。自分も、普段図書館に行く際は基本的に目当ての本を決めずに行って、タイトルや作家、特定のジャンルから興味の湧いたものを数冊手に取り、読書スペースで読むことを楽しみとしている。

しかし!!

今回はそういった醍醐味を全て排除した。

なぜなら、昨日借りると決めていたからである。

一度提出した本を借りることが出来ず、気まずい空気の司書さんに「(本を元の場所に)直しておきますね」と言われていたからである。一度借りようと思った本の場所はもちろん覚えているので、今日はそこを回るだけだったのだ。

人類初『図書館RTA』である。(「RTA」=リアルタイムアタック)

 

 

こうなれば、とことん早いタイムで本を借りてやろうと思い、図書館の入り口の前に立つ。ちなみに、事前にバイト先のスーパーでキャベツ1玉を含む野菜3品を購入しており、それが重すぎたので早く帰りたかったのもある。

図書館に入ったところでタイマースタート。

爪切男、せきしろの本は入り口から少し進んだ右のコーナーにあることを知っていたので、真っ先に向かう。

しかし、思わぬトラップが。

入り口入ってすぐのところで、今月公開予定の映画『四畳半タイムマシンブルース』の特集コーナーが企画されており、そこに並んでいた『ヨーロッパ企画の本』に目が行ってしまったのだ。ヨーロッパ企画は京都を中心に活動する劇団で、以前書店でこの本を見かけた時に読みたいと思っていた本だったので、借りることは確定したのだが、今はRTAを走っている途中なので最後に回すことにした。(感想・ここで持っておけばタイムロスは最小限に防げた)

図書館オススメコーナーで爪切男「クラスメイトの女子、全員好きでした」、せきしろ「その落とし物は誰かの形見かもしれない」を確保。(感想・誰かに借りられている可能性があったが、今回は成功した)

そのままの勢いで、文庫本コーナーにある又吉直樹「第2図書係補佐」を確保。お目当ての本最後、星野源「働く男」は新書コーナーの一番上の棚にあるので、踏み台を使ってなんとか確保。(感想・踏み台が真下に無かったので、動かす時間がかかってしまった)

無事、昨日借りるはずだった本たちを回収してまわりany%ではなく100%は達成したのだが、どうしても借りたかった「ヨーロッパ企画の本」もタイムロス承知で確保しに行った。

5冊を小脇に抱え、いざ緊張のカウンターへ。

昨日、対応してくださった司書さんではなかったが、優しそうなお姉さんに利用券を渡す。

「ピッ」

よかった~。昨日は5歳児でも分かるダメな音を鳴り響かせていたが、今日は無事5歳児でも分かるいい音を鳴らすことが出来た。2週間後の期限を言い渡され、だらしない自分は「まぁ、期日通り返せるか分かんないですけど」と心の中で呟きながら帰った。

ここでタイムの計測終了。

 

図書館に入ってから本を借りて出るまでのタイムは...

1分半!!

やはり序盤の「ヨーロッパ企画の本」が最後までタイムに影響してしまった。ただ、ショートカットもバグ技もなしで完走したことは褒められてもいいのではないか。

キャベツ1玉入りのエコバッグと本が5冊入ったカバンを持ちながら、炎天下を帰っていったのである。

次は図書館のストーリーをじっくり味わってプレイしようと思う。