書書鹿鹿 ~かくかくしかじか~

"かくかくしかじか"と読みます。見たもの、聞いたもの、感じたことを書いてます。

ANORAK!の1stアルバムが名盤すぎて、最近これしか聴いていない

ANORAK!が最高すぎる。

つい先日、Instagramのリールを垂れ流していた時にたまたま出会ったバンド。

ANORAK!

(↓流れはこっちの記事で)

kakusika.com

出会ったのが11月14日でラッキーだった。その2日後の16日にANORAK!のアルバムが発売されるタイミングだったからだ。アルバムに賞味期限はないが、鮮度が高いうちに聞いておいた方が熱量をリアルタイムで共有できるので確実に得をする。少し前の怠惰な自分よ、出合わせてくれてありがとう。

 

 

 

なにはともあれ、ANORAK!の1stアルバム『ANORAK!』が名盤すぎる。

ANORAK! [Explicit]

まず、このアルバムを見た時に目につくのが、特徴的な曲名だろう。

1.中野
2.浅草
3.表参道
4.吉祥寺
5.八王子
6.調布
7.下北沢
8.初台
9.渋谷
10.新宿
11.池袋
12.品川
13.聖蹟桜ヶ丘
14.北千住

全て東京の地名で統一されている。東京で暮らし、東京を中心に活動するANORAK!ならではの曲名の付け方だ。(ちなみに曲名は悪ふざけでつけたらしい)

ただ、インストバンドによくありがちな、「曲名が曲(歌詞)の内容とリンクしていなさ過ぎて曲名と曲が一致しない状態」が発生している。実際、ツイッターでこのアルバムの感想を検索したら「私は品川が好きです」や「俺は池袋と吉祥寺が好きです」といった好きな街ランキングのアンケート結果みたいな感想しか出てこない。「吉祥寺はこの曲ね」と答え合わせするまでがセットになっている。

しかも、地方在住の自分にとっては東京の地名になじみが無さ過ぎて「聖蹟桜ヶ丘」が未だになんと読むか分からない。もはや地名クイズ。

 

そして、このアルバムの特徴がもう一つ。

めちゃくちゃ短い

14曲入りのアルバムにもかかわらず、全体通して24分しかない。1曲あたり平均2分にも満たない。

正直なところ、初めてサブスクの画面で時間を見た時「フルアルバムとしては物足りないんじゃないか?」と思っていた。

しかし、それは全くの逆だった。

1曲1曲が短いためどんどん曲調が展開されていくし、ボルテージが最高潮のまますぐ次の曲へと突入する。この言葉は初めて使うが、曲の疾走感はもちろんのこと、アルバム全体の疾走感をまじまじと感じさせられる。

14曲24分が文字通りあっという間に終わっていくのだが、聴き終わった時の充実感や満足感もしっかりとあり、すぐに聴き返したくなる中毒性もある。24分だから聴き返しやすい。このアルバムがリリースされた16日から冗談無しで10回は通して聴いている(曲単位で言えばもっと聴いている)し、それしか聴いていない。そういう耳に改造されてしまった。

 

 

 

そもそも、ANORAK!の音楽性が自分の好みすぎるのだ。

オルタナティブ、エモロック、変拍子、シャウト、インストゥルメンタルとANORAK!には自分の好きな要素がたくさん詰まっている。

前回の記事を書いた時点では、アルバム発売前なので音楽性がドンピシャということしか書いていなかったが、今回のアルバムを聞いていて改めて歌詞もドンピシャなことが分かった。


www.youtube.com

自分はこのアルバムで「表参道」が一番好きだった。

そう遠くない未来
お前も根拠のない自信とか無くなってそう
ニューイヤーズイヴ、追われている

つまんないなと思いだした途端に
何も手につかないようになって

距離はそっと開いていく
待っていたってそっと離れていく
戻そう

眩しそうな表情で
名前もない季節なんで
頬に張り付いた髪が乾いていく

仕舞いたい思い出や汚れた上着の色
戻れないように初めからそうなっている
くだらない話や良くない言葉で
距離はそっと開いていく

ANORAK!「表参道」より引用

この歌詞がめちゃくちゃ好きだった。

「つまんないと思い出す」(無関心)

「頬に張り付いた髪が乾く」(時間)

「くだらない話や良くない言葉」(自虐)

夢とか人間関係とか、好きだったものに対する自分との距離感が離れていく様を描いている。ものすごく共感できたのはこの歌詞の内容が普遍的なことだから且つ、不変的なことだからで、かといってありきたりではない言葉で大切なことを歌っているように思えた。

自分では気が付かないうちに離れて行ってしまうものへの寂しさや、離れて行ってしまったものへの虚しさ、離れて行ってしまうかもしれないものへの怖さが感じられて、その気づきが曲を聴いていて面白かった。

『浮かない顔のまま - The Same Gloomy Look』や『Call Me By Your Name』でも同様に離れていくものへのことを歌っていて、抽象的なイメージや内面的な部分を言葉にするのがとても上手い印象を受けた。

それがこんなかっこいい音楽に乗っかるんだから、かっこいいに決まってる。

しばらくは「ANORAK!」をリピートしまくると思う。

こんな曲数が多くて短くて充実感のあるアルバムはなかなかない。

ANORAK! [Explicit]

ANORAK! [Explicit]

  • SUPERNICEBOYS
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追記(4月27日)

ANORAK!の1stアルバム『ANORAK!』がASIAN KUNG-FU GENERATIONのフロントマン・後藤正文が立ち上げた「APPLE VINEGAR -Music Award-」にて特別賞に輝いた。

 

 

 

プロフィール

 
 
 
 
 
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バンド名:ANORAK!

メンバー(L→R)
Tomoho Maeda(Gt/Vo)
Mikuru Yamamoto(Ba/Cho)
Crystal Kato(Gt/Vo)
Kotaro Nakamura(Dr/Cho)