先日の衝撃的なデビュー戦(4000円負け)から2週間、早くも次の試合がセットされた。
前回と違った小中の友人から久しぶりの遊びの約束がきた。前回はビリヤードに連れて行ってもらったが今回は何に連れて行ってくれるのだろうと期待して待ち合わせ場所へ向かうと、パチンコのデビュー戦をセッティングした友人も一緒に待ち構えていた。
小中学生の頃の「遊ぼう」は鬼ごっこ・スポーツ・ゲームの分かりやすい遊びだったが、成人になるとそこにギャンブルが追加されるらしい。
騙される形でパチンコ屋に向かった。
大阪市内の大きなパチンコ屋へ向かうと、平日にも関わらず人気の台はほとんど埋まっていた。(2戦目なので普段の相場は知らないが)
3人並んで「ガンダムUC」から始める。あまり回らない台だと思っていたら、隣で早速当たり。
続かなかったが、初めて知人の当たりを見ることが出来た。
自分は結局、2000円が水の泡。
朝から6時間バイトして稼いだうちの3分の1がゆっくりと溶けていった。
友人たちはその台に夢中だったので、自分は早々に1円パチンコに退散。
自分はどうやら負けはいいが「大敗」は許せないらしい。
第二ラウンドの対戦相手は「バジリスク」
知らない人たちがたまに集結してくれる。
4円パチンコと違い、長い時間打てるし演出も楽しめるので、自分はこっちの方が好きだ。
適度に打っていると、何やらいい演出が。さっきまで集まりの悪かった連れないやつらが急に勢揃いしたのだ。時間や約束にルーズなラテン系の人?
パチンコの台なんてそんなやつらしかいないらしい。
そんなことを思っている間に台がビガビガ光だし、轟音と共に人生初の"当たり"がやってきた。前回友人に教えてもらった右打ちを実践し、目の前を横切っては落ちていく玉を眺めていた。他の台で打っていた友人たちもやってきて、「おめでとう」と初めての当たりを祝福してくれた。しばらく右打ちしていると、新たな演出が映し出される。このまま右打ちして当たれば継続してくれるらしい。100回分右打ちで打ってみたものの当たらず。1勝で300発ぐらいだけが帰って来た。
トイレから戻ってきた友人たちが当たりの終わった自分の台を見て、「何してんねん!!」とブチギレられた。さっきまで祝ってくれたのに、理不尽すぎる。手のひらがオセロのように祝いの倍ぐらいひっくり返される。
「当たった時にスカしてるから続かんねん!」
「もっとガッツポーズせんかい!」
ギャンブルは奥が深いのか、手前が広いのか。
よく分からなかったが、一通り怒った後またそそくさと自分の台を確保しに店内を物色しに行った。
当たりを引いたが、到底回収できる当たりではないし、そもそもバックを期待していなかったので、持ち球を含めて遊ぶことに費やした。1パチでは2000円使い、1時間半はダラダラと時間が潰せた。
4000円負け。
その後、友人と合流し退店。勝っている人と負けている人ではこうもテンションが違うのかと思い知らされた。負け額を聞かれて「4000円」と答えると、こう返ってきた。
「実質勝ちやな」
前回もそうだったが明らかにボコボコにされているのに、なぜか判定勝ちで決着がついている。
やっぱりギャンブルは奥が深いのかもしれない。