書書鹿鹿 ~かくかくしかじか~

"かくかくしかじか"と読みます。見たもの、聞いたもの、感じたことを書いてます。

コビー「もう(夏)やめましょうよ!!!電気がも”ったいた”い!!!」

「もう(夏)やめましょうよ!!!電気がも”ったいた”い!!!」

 

9月に入ったあたりから、自分の正義感の中に潜む漫画『ONE PIECE(ワンピース)』の海兵・コビーが頂上戦争の時よろしくこう叫んでいる。

 

 

フリーター1年目。天竜人(社会)への献上金(年金や国民保険)を支払うために、今年の初めからゴミ収集のバイトを始めた。薄っぺらい自分の人生の中で数少ないバイト遍歴を辿っても、このゴミ収集のバイトが初めての野外での肉体労働だった。朝の7時から集積所を周り、午前中の間はトラックを乗り降りしゴミを荷台に積んでいく。これがかなりしんどい。そんなことは百も承知で、何なら以前勤めていたスーパーの青果で野菜がパンパンに詰められた段ボールの荷下ろしなんかもしていたので、初心者にしては比較的早く仕事に慣れることが出来た。

それでも慣れなかったのが“暑さ”である。

 

勤務初日、まだ関係性も出来上がっていない社員さんと車内で2人きり。仕事を教わりながら収集を終え会社に戻っている時、「しんどい?」と聞かれたので「しんどいっすね」と返すと、「夏場はこの比じゃないから」と到底これから働いていく初日のアルバイトに言うべきではない脅し文句を言われた。ちなみに、収集は社員とペアで行い同乗する社員はランダムなのだが、10人中10人に同じことを言われた。辞めたくなるって。

 

 

そして仕事にも慣れてきた7月頃。その言葉が現実となった。制服である長袖ポロシャツと長ズボンが収集が終わる頃には汗で変色し、飲み物も冬場は小さい水筒1本でよかったのが、500mlのペットボトルが3本は必要になった。ペットボトルを回収する仕事なのに、他の業種よりも圧倒的にペットボトルを捨てている。変な矛盾が起きていた。陽が出ていない7時はまだ耐えられる暑さだが、次第に日が照り付けてくるとつば付きの帽子では全く歯が立たなかった。しかも、早く収集を終わらせたいのに夏場はペットボトルやビン・カンのごみ量が増えるので中々終わらない。社員に言われていた想像通りのしんどさで、毎朝自転車で会社へ向かう段階で憂鬱になっていた。

 

台風や車の故障などのイレギュラーもありつつ地獄だった7、8月を何とか乗り切り、やっと迎えた9月。全く”暑さ”が終わる気配がない。

 

「そこまでだぁぁぁぁ!!!!!!!」

 

「もう(夏)やめましょうよ!!!もうこれ以上汗かくのやめましょうよ!!!」

 

クーラー              \ピッ/

扇風機                  \ポチッ/

冷蔵庫                  \パカッ/

 

「電気がも”ったいた”い!!!」

 

コビー「7月、8月はもう終わったのに、気力の無い人間を追い詰めて、その上光熱費も上がり続けているのに、馬鹿にならない水道代や電気代を払う僕たちが…」

 

「バカじゃないですか!!!」

 

夏「あぁ?誰じゃ、貴様。正しくない季節感の人間は四季のある日本にいらん!!」

(残暑を振り下ろす)

 

\キィン/

 

秋「夏を終わらせに来た」

 

 

夏の暑さのせいでこんなくそ雑魚2次創作みたいな展開しか考えられないような頭になってしまっている。それぐらい野外で働く我々にとって、夏の暑さは切実な問題なのだ。こんなことを考えていると、暑いのはマグマグの実を食べたマグマ人間・赤犬のせいではないかとすら思えてくる。

秋にはシャンクスぐらい頑張ってほしいとは思いつつも、「奴は四天王の中では最弱」枠なので期待は出来ない。まだまだ夏の覇権が続きそうだ。